相国寺 秋の特別拝観 蟠龍が鳴きます。

御所の北に位置する 臨済宗相国寺派の大本山相国寺を拝観しました。

 

法堂

 

 

総門です。左側にちょっこ見えるのは勅使門の屋根です。

今出川通りからここまで、両側は同志社大学のレンガ造りが続きます。京都は至る所に和洋折衷だわ。

勅使門の正面に放生池があり、その次に建仁寺東福寺のような三門が建っていると想像していたのですが、天明8年(1788)の大火で焼失したまま再建されていないそうです。そのせいか、つき当たりの法堂が堂々と見えて更に印象的でした(一番上の画像は法堂の正面)

 

 

その法堂から拝観しました。慶長10年(1605)、豊臣秀頼の寄進により5回目の再建をし、現存する法堂の中では最古のものだそうです。

天井の「蟠龍図」は狩野光信筆。400年以上経っているのに色彩は鮮やかでした。また八方睨みで鳴き龍としても有名です。指定された場所で手をたたかせていただきましたが、パーン!と大きな音ですごく反響しました。

 

 

方丈です。

前庭は白砂を敷き詰めただけの枯山水で「無」を表現。白砂は陽光の反射を利用して室内を明るくし、法堂の姿を立派に浮き立たせる効果があるそうです(法堂の背後に方丈がある)

 

方丈南側の3室は、東から、竹の間・室中・梅の間で、それぞれ襖絵は、竹の間に玉潾和尚筆「竹林図」、室中は原在中による「普陀落山図」、西側の梅の間は相国寺第115世維明和尚によって描かれた躍動感ある「老梅図」です。維明和尚は伊藤若冲に付いてしっかりと画を学んだ方です。廊下西側の杉戸絵は原在中による「白象図」、どっしりとした存在感です。

 

室中には加藤信清による、観音経の文字を連ねて全ての線を描いた「観音菩薩画像」が掲げられていました。部屋の前に拡大された写しが展示されていましたので良〜く見てみましたら、あら、ほんと!江戸時代のAAだわ!

 

 

方丈の西側を回って裏庭園に行きます。

 

 

方丈裏の落縁と庭園です。

西側の部屋には歴代住持専用の立派な御駕籠が置かれていました。部屋の名は琴棋書画の間です(しかし、名前と襖絵はなんとなく覚えているのに、この部屋にあった記憶がどうしてもありません)

真ん中は御所移しの間、御所の清涼殿より拝領した襖絵「吉野山桜図」(伝 土佐光起筆)はとても優しい雰囲気。

東側の聴呼の間は、住職がその日の予定などを告報するために使用する部屋で、襖絵は原在中による「仙人図」です。

 

 

庭園は手前を谷川に見立てて掘り下げ、奥に築山を設け、室内に居ながら深山幽谷の風情が感じられるそうです。

 

 

香積院と称す大きくて立派な庫裏(拝観はありません。)

 

 

次に開山堂を拝観しました。

開山堂は法堂の東にあります。開山夢窓国師の木像を安置している堂で、境内で最も神聖かつ大切な場所です。

応仁の乱で焼失再建の後、天明の大火で焼失。現在の建物は文化4年(1807)、桃園天皇の皇后 恭礼門院の黒御殿を移築し、開山堂に改めたものです。前広縁の三方に落縁をもち、高欄(手摺り)を備え、内部と共に御殿の様式をとどめているそうです。

 

 

前庭(南庭)は室町時代の作庭で、手前が白砂敷きの枯山水、奥はなだらかな苔地築山に奇岩を配し、樹木が植えられています。このような二様の庭が一体となっているのは、禅宗寺院では珍しいということです。二つの形態が見事に調和した美しい前庭でした。

また、白砂の向こうにある水路は龍渕水と呼ばれ、創建当時は境内の水路に通じ、賀茂川の水を御用水として御所に流していたそうです。

 

 

有名な承天閣美術館にも行ってみました。

緑の美しい小径を通り、この正面が承天閣美術館です。

現在は企画展「茶の湯-禅と数寄」を開催しています。恥ずかしいことに私は茶の湯の嗜みなど全くありません。しかしせっかくここまで来たのですから、入館することにしました(常設の若冲の作品見たさに)

鍵付きのロッカーに履物を収納してから入ります。ロビーは(主観的に)ちょっときついお香の薫りがしました。第一展示室から回廊を通って第二展示室に行きます。回廊にはベンチが置かれ、お庭を見ながらほっこりできました。企画展関連のものはもちろん、鹿苑寺の茶室の復元や、若冲の障壁画など、工夫された展示はとても見応えがありました。

 

 

境内で撮った建物です。

鐘楼 洪音楼。袴腰付鐘楼ともいわれ、大型のものでは現在有数のものだそうです。この日の鐘楼は見たとおり・・・(;´・ω・)

 

 

弁天社

 

 

浴室。平成14年に復元修復されました。宣明(せんみょう-浴室の別名)とも呼ばれているそうです。(春期特別拝観で公開されているようです。)

 

 

天響楼(てんきょうろう)。平成22年夏に建立した新しい鐘楼で、中国開封大相国寺により友好の記念として寄進された鐘で、般若心経の経文が刻されています。

 

 

鎮守 八幡宮

 

 

経蔵

 

相国寺

臨済宗相国寺派の大本山。正式名称は萬年山相國承天禅寺。本尊は釈迦如来像。開山は夢窓国師。
足利義満の発願で花の御所と呼ばれた室町第の東に創建された。1392年に伽藍が完成したが、その後は度々焼失と再建を繰り返した。法堂は慶長10年(1605)、豊臣秀頼の寄進により再建したもので、現存最古 最大級の法堂建築。文化4年(1807)恭礼門院(桃園天皇皇后)の黒御殿を下賜され開山堂を再構、方丈・庫裏等も共に再建された。

境内に本山相国寺を始め十三の塔頭寺院があり、山外塔頭として鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、真如寺がある。なお全国に百箇寺の末寺を擁している。

京都五山第二位に列せられる名刹で、文化財も多く、昭和59年(1984)に一山に伝わる美術品を受託し、保存、展示公開などをする承天閣美術館が建設された。

 

世界遺産金閣寺・銀閣寺の京都禅寺界2大スター??を塔頭にする相国寺とはどんな寺院なのだろう?一度は見ておきたいと、この日初めて訪れました。境内全体が厳かで落ち着いた雰囲気、方丈や開山堂も丁寧な説明文を読みながらゆっくり拝観できました。あとひと月もすれば紅葉の庭園を観賞できるのかな。

 

相国寺のHPはこちら。 (関連)慈照寺(銀閣寺)の記事はこちら

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