東寺(教王護国寺) 五重塔 立体曼荼羅

今月上旬「京の冬の旅・非公開文化財特別公開」で京都のシンボルタワー、あの五重塔がある世界文化遺産「東寺」を拝観しました。


九条通りに面した南大門。雨が降っていてレンズに雨粒が・・。
明治28年(1895年)に三十三間堂の西門を移築したものだそうです。(重要文化財)
ここから入って、伽藍は金堂・講堂・食堂(じきどう)と一直線に続きます。


最初に見たのはこの食堂です。「しょくどう」ではなく「ジキドウ」です。仏教用語?は難しいひやひや 食堂とは僧が生活の中に修行を見いだす場だそうです。建物に入るとご本尊の十一面観音菩薩と左の奥の方に焦げて損傷している四天王像がありました。かつてご本尊様は千手観音菩薩でしたが、昭和5年に火災で菩薩を護る四天王とともに損傷し、千手観音菩薩は修復されたのち宝物館に、持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王は今も現ご本尊である十一面観音菩薩を守護しているそうです。焦げていたり、腕が無くなっていたり、痛々しかったです。必死にご本尊様を護っていたのですね。

食堂から出て拝観受付を見つけました。講堂・金堂・五重塔は有料拝観です。

講堂(重要文化財)です。825年弘法大師によって着工され、835年頃に完成しましたが、自然災害や戦火により焼失、現在の講堂は1491年に再興された建物です。
堂内の壇上には大日如来様を中心とした21躯の仏像が安置されています。弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅だそうです。とにかく凄いです。これだけの仏像を目の前にするとその迫力に気圧されてしまいます。
中央が五智如来(重文)、その左右に五大明王(国宝)、五菩薩(金剛波羅密多菩薩以外は国宝)、その外側左右に四天王と梵天、帝釈天(それぞれ国宝)。
如来、菩薩様は蓮の花の上にお座りになっていますが、明王や四天王はたいてい蓮華の上に立たれていたり、邪鬼などを踏みつけたりしていらっしゃいます。平安京からずーっと悪い鬼を押さえつけて下さっているのです。しかし1000年以上も踏みつけられている邪鬼たちも国宝級の辛抱強さです。いや国宝だけど。


国宝の金堂です。1486年に焼失し、現在の建物は関が原の合戦後に再興されもの。天竺様の構造方法を用いた豪放雄大な桃山時代の代表的な建築で、細部には唐・和風の技術も巧みに取り入れています。
この中に金堂本尊の薬師如来坐像、脇侍に日光・月光菩薩像が安置されています。薬師如来様の光背には七躯の化仏を配して七仏薬師をあらわし、台座の周りには十二神将を配しています。(全て重要文化財)1486年に金堂とともに焼失した後、桃山時代の大仏師康正(こうしょう)により復興されました。
内部まで立派な建物にも驚きましたが、仏像のスケールの大きさには更に圧倒されました。


京都のランドマーク、国宝の五重塔です。
創建以来4度の焼失を経て、現在の塔は5代目にあたるそうです。1644年徳川家光の寄進によって竣工した総高55mの日本の古塔中最高の塔です。
内部は初層だけ拝観できました。心柱を大日如来に見立て、その周囲の須弥壇に金剛界の四仏と八大菩薩を安置しています。東側の入り口から入ってまず阿閦如来、北側が不空成就如来、西に阿弥陀如来、南は宝生如来・・おや、この並びは以前に見た記憶が・・八坂の塔(法観寺)と似ていました。また、須弥壇の北側の下方が開いてガラス張りになっており、心柱を見ることができました。四天柱には金剛界曼荼羅諸尊が(ほとんど剥落していてよく分からなかった。)、壁には真言八祖像が描かれ、真言の教えが弘法大師空海に伝えられた歴史を表しているそうです。また扉の内面に護法八方天、柱に八大龍王が描かれ、天井(折上小組格天井)や長押など全面に渡って極彩色の模様で彩られています。
五重塔は仏舎利を安置するストゥーパが起源とされ、お墓に立っている卒塔婆もストゥーパからだということです。それにしても巨大な卒塔婆ですびっくり


国宝の大師堂(御影堂)です。
伽藍の西北部にあり、弘法大師のお住まいだったそうです。大師の念持仏、不動明王像(国宝・秘仏)が安置されているそうです。1379年に焼失しましたが、その翌年には再建され、さらに10年後に現在の姿となりました。後堂、前堂、中門の3つの建物で構成された総檜皮葺屋根の歴史ある建物です。
御影堂は
生身供(しょうじんく)が始まる早朝6時から閉門まで自由にお参りができるそうです。


修行大師像            池とカモさん(着水したばかり)

東寺(教王護国寺)
真言宗の総本山。平安遷都ともに建立された官寺(国立の寺院)で嵯峨天皇により弘法大師空海に託された日本で初めての密教寺院。真言密教の根本道場として栄え、中世以降は庶民の信仰も集める。毎月21日の大師の命日(ご縁日)に開催される弘法市は「弘法さん」と呼ばれ、骨董屋、古着屋、植木屋などの露店が軒を連ね、数万の参詣者でにぎわう。1994年に世界遺産として登録される。

東寺のHPはこちら

境内にある和式のトイレは扉の隙間から冷たい風が吹き込んで来てとても寒かったです〜 と最後にそっと苦情を言ってみるひやひや
 

コメント
曇り空と建物の写真がすごくきれいですね!ほめてる?もちろんほめてます!それに、説明もわかりやすくて、いつも楽しみにしています。
私も21日に行ってきました。拝観料払うところは行きませんでしたが…幼い頃、母に連れて行ってもらった所って、懐かしいです。今みたいにいっぱい行かなかったからかしら?ちなみに弘法さんの日は金堂が開けられて、お薬師さん拝めます。
それを目当てに行くんですが…
また、楽しいブログ待っています。
  • sawatti
  • 2015/03/01 9:27 AM
こんにちは♪sawattiさん。
実はですね、ン十年と京都に居ながら今回初めて東寺に行ったんですよ。お恥ずかしい。他にも行った事がない場所沢山ありますけどね(自慢にならない?)。
空が真っ黒だったり、青空が垣間見えたりの不安定なお天気の日でしたが、ヘタな写真をほめていただいて恐縮です。
弘法さんはすごい賑わいでしょう?金堂も開けられるのですか、知りませんでした。私も次の東寺の目標は弘法さんデビューです。
  • 花散里
  • 2015/03/01 4:39 PM
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